NUMBER49 ファンデの呼び名はどうやって付いたの?NUMBER49 ファンデの呼び名はどうやって付いたの?

実は由来には諸説あります

「基礎」が由来か、
カタカナ語への憧れか

戦後、世の中に“ファンデーション”という新しい製品が広まりました。それ以前、“ファンデーション” はなんと呼ばれていたのでしょうか? 実は、ファンデ自体が、どのようにしてそう呼ばれるようになったのかは、日本の化粧史を紐解いても、まだわかっていません。
ただ、それまであった粉末が主体の白粉(おしろい)とは違う、練り状の製品が登場し、ベースメイクの「基礎」になっていったという意味で“ファンデーション”と呼びはじめたとも言われています。また、もともと製品が国外から入ってきた際、すでに“ファンデーション”と名付けられていたことから、新鮮な耳なじみを残すため、特に日本語名は付けず、そのまま“ファンデーション”として定着していったという説もあります。

資生堂が発売した「フォンデタン」

ちなみに、“ファンデーション”という言葉が確立されていない1951年、資生堂が「ファンデーション・エル」という商品を発売しています。その後、1955年に「ドルックス フォンデタン」という商品を発売しています。これはフランス語で“ファンデーション”と同じ意味。タンはティントと同じ語源でクリーム状のものを表すものでした。
「ドルックス フォンデタン」というこの名称は、一般的に定着することはなかったようですが、どちらの商品も名称の由来が“ファンデーション”であったことがわかりますね。日本でファンデが広まった1960年以降、“ファンデーション”という呼び名も、この頃から自然と定着していったようです。

この記事の回答者

石田 かおり

駒沢女子大学教授
資生堂客員研究員

回答者プロフィール

お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。
博士(被服環境学)。専門は哲学(化粧の現象学・AIの現象学)。
1992年~2000年資生堂正社員。資生堂入社後、
哲学を応用した化粧文化の研究を始める。
2000年より駒沢女子大学専任教員・資生堂客員研究員に就任。
■代表著書
・『おしゃれの哲学』(1995年 理想社)
・『化粧せずには生きられない人間の歴史』(2000年 講談社現代新書)
・『化粧と人間』(2009年 法政大学出版局)

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